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​本場の音楽、大学の教育を早期から

 ご挨拶に書かせて頂いた “多分野に亘る学際的な学び”って、具体的にどんなことなの? と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。私の描く音楽の勉強、或は音楽を通しての人文学的な教育というものを、このページで共有出来ればと思います。ヴァイオリンの勉強の為に関連してくる“他”分野というのは、例えば、このようなものが考えられますね。

歴史 地理

歴史的演奏法(古楽)

 修辞学 音律  

美術 建築

哲学 美学

宗教 神話

声楽

語学 言語学

文学 詩学(韻律)

古典舞踏

​民族舞踊

バレエ

​東洋体育

音楽理論

指揮法

​数学

etc.​

 これらは大学で学ぶ内容なのでは?子供には難しいでしょう。・・・と思われるかもしれません。

 しかし、難しいというのは大人の考えであって、感性に働きかけ、身近な言葉を使って楽しく学べば、子供はそれを勉強とも思わずすぐに自分のものにしてしまうのです。赤ちゃんは皆天才と言いますが、お子様のレッスンでは、こちらが思いもしないような素晴らしい反応に驚かされることもしばしばです。当教室が個人レッスンを1歳から、和声塾を5歳からの早期教育としているのは、そんな子供の可能性に挑戦をして行きたいという思いがあるからなのです。理論は感性を伴って初めて意味を持ち、感性は理論によって揺るぎないものとなりますが、感じることに関しては、大人と子供に優劣は無いのではないでしょうか。感性を入り口にすることで、年齢や経験に関係なく、難しそうな知識や理論の垣根を取り払うことが出来ると考えています。勿論、私もこれら全ての分野に精通しているわけではありませんが、よりヴァイオリンの勉強に関わりの深いものに関しては積極的に取り入れ、少しでも示唆に富んだレッスンになることを心掛けております。

 私自身小学1年生から21年間の学生生活を振り返ってみると、授業が心から楽しく熱中出来たのは高校生になってからでした。桐朋女子高等学校音楽科で大学と同じ内容の授業を受けられたことは本当に恵まれていたと思いますが、小学生の時、更には幼児の時から、大学で学ぶような興味深いことを教えてもらえたらどんなに楽しいだろう、と考えます。小さい時から幅広く知の体系を築いて行くことは、お子様が将来どのような道に進まれたとしても、可能性を広げることが出来る為の礎となるのではないでしょうか。ヴァイオリンという最も絞られたカテゴリーを、周りを取り巻く学問を断って単独で学ぶということは不可能ですし、それは他の分野にも共通して言えることだからです。

 感性と知性の両面において人間を豊かにする音楽教室。それが、“音楽博士”と“プーレ・スクール”という2つのキーワードの先にある、私の目指す音楽教室です。学問が、研究者の為のものではなく、より実践的な形で広く開かれ親しまれるように、その一端を担うことが出来たらと願っています。

​出張レッスンの様子

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